「動詞の原形」という言葉
ほんとよく出てきます
でも案外「原形」のことをきちんとわかっていない生徒さんが多いのも事実
ということで
今回は動詞の「原形」について
お話ししてみようと思います
ごっちゃになりがちな原形と現在形
動詞の原形と現在形
正直ごっちゃにされがちです
というのも、ほとんどの一般動詞の場合
原型 と 現在形 は同じ形(スペルが同じ)
ですから
例えば
I walk to school everyday.
(私は毎日学校に歩いていきます)
これは普通の現在時制の文章ですが
原形の walk と全く同じスペルで walk が使われています
なので、多くの人が
原形=現在形
と思ってしまっても不思議ではないですね
この 原形 と 現在形 について
2つある動詞の種類
「一般動詞」と「be動詞」とで
分けて見ていきましょう
一般動詞の原形と現在形
では
先ほど上の文に出てきた
walk を例にとって見てみましょう
♦ walk ♦
原 形 | walk |
現 在 形 | |
(一人称・単数) 私 | walk |
(一人称・複数) 私達 | walk |
(二人称・単数) あなた | walk |
(二人称・複数) あなた達 | walk |
(三人称・単数) それ…等 | walks |
(三人称・複数) それら…等 | walk |
一般動詞において、その現在形はほぼ原形と同じ形になります
唯一変わるのが「三人称・単数」の時です
それ以外は 原形と現在形は同じ
この「三人称・単数」が主語の場合、原則として動詞の後ろに ” s ” をつけます
※ 一部 s を付けるだけではない形になるものもあります
(例)have → has , study → studies
上の表を見ておわかりかと思いますが
原形と現在形を考える上で
「人称」がとても大切になります
日本語ではあまり意識しない「人称」の区別ですが
英語では主語によって動詞が変化します
もし人称についてあやふやだなと思う人は今一度確認してしっかり理解しておきましょう
→「人称」についてはこちらに少し書いています
be動詞の原形と現在形
では次に be動詞 です
be動詞の原形は 「 be 」 です
be動詞に分類される動詞の原形は 「 be 」一つだけです
原 形 | be |
|||
現在形 | 過去形 | 過去分詞 | ||
一人称・単数 | I | am | was | been |
一人称・複数 | We | are | were | |
二人称・単数 | You | are | were | |
二人称・複数 | You | are | were | |
三人称・単数 | It, That, He, She, … | is | was | |
三人称・複数 | They, Those, … | are | were |
※おまけで過去形・過去分詞形もつけてみました
たいてい学校などでは
「be動詞には is, am, are の3つがあります」と習います
確かに am, are, is は be動詞です
しかし be動詞 というグループのなかに
is や am, are という3つの動詞があるわけではありません
原形は 「 be 」ただ一つであり
それが「主語の人称」によって形を変えて
現在形の is, am, are
になっているということなのです
ですから、2年生で習うto不定詞において
「 toの後ろは動詞の原形」というと
be動詞の場合 to be となります。
I want to be a doctor. (私は医者になりたい)
間違っても to is や to am , to are にはなりません
助動詞と一緒に使う時も動詞の原形です。
will be, can be, must be, など
I will be busy tomorrow. (私は明日忙しいだろう)
ここでも will is , will am , will are にはならないのです。
まとめ
一般動詞
原形 と 現在形 はほぼ同じ。
現在形は
主語が「三人称・単数」の時のみ
原則後ろに ‘ s ‘ を付けた形になる
(一部違う形になるものもある)
be動詞
原形 は be ただ一つ
現在形 は主語によって am, are, is に変化
これから「 動詞の原形…」という説明を見た時は
上のことを思い出してくださいね
動詞の原形と現在形
ちょっとしたことですが
ここをきちんと理解しておくと
あとで習うものがきっとすんなりとわかるはずです