『仮定法』が高校から中学英語に! 理解を妨げる〇〇〇の呪縛を解き放て

高校英語から中学英語に降りてきた文法項目
『仮定法』

高校生でもつまづいてしまう生徒の多い項目ですが

その理解のジャマをする原因
意外と知られていないかもです

今回は
その知られざる呪縛を解き放っていきましょう

「過去形」という言葉

『仮定法』の理解をさまたげる原因のひとつ
それが「過去形」という「言葉」

いったいなぜ「過去形」という言葉が理解のジャマをしているのか

まず前提として
日本語で言葉を過去形にして書く(話す)場合
それは過去に起こったことを述べる時に使います

なので、英語でも「過去形」が出てくると
それは「過去」のことを意味すると
自動的に頭が判断するんですね

教科書などで仮定法の説明を見ても
やたら「過去形」という文字が並びます

それを見るたびに日本人の頭の中には
「過去形」イコール「過去の出来事」
という無意識が広がります

もちろん過去のことを表すときにも過去形は使われるので
全くそれが間違いだという事ではないのですが

しかし
「仮定法」の説明においては
動詞を「過去形」にして「現在のことを表す」とか言われるのです

「はあ~!? なんのこっちゃ! わけわからん」
「なんで過去形が現在やねん??」
と思っても不思議ではありません

でもとりあえず納得できないけど
形だけ覚えとこうか…となるわけです

学校で教えるのは
文法上の「形」だけです

英語の根本的な核となるイメージ(=コアイメージ)
それはまず教えてくれない
だから無機質な暗記になってしまい
「わからない」「英語なんてキライだ」な生徒が続出です

コアイメージを理解していると
英語はもっと理解しやすくなるのに…

英語の「過去形」は「過去」ではない

ズバリ、英語における「過去形」を一言で表すと

距離感

その 距離感 には大きく分けて3つの種類があります
① 時間的 な距離
② 心理的 な距離
③ 現実的 な距離

①の 時間的な距離は
本来の過去としての意味
今と過去との時間的な距離感
これはとくに問題ないでしょう

②の 心理的な距離は
ていねい表現 として使われます
ちょっと気を使う相手、少し遠慮する気持ち、ストレートに言うのはちょっと…
Could you open the window?(窓をあけてもらえますか)
I would like you to do this work. (この仕事してもらいたいんだけど)
やわらかな距離感を持った文です

③の 現実 との距離は
仮定としての意味「仮に~だったら…」
「今現在の事実・状態」と「願望・理想・可能」との距離感
実際には違うんだけど、だったらいいなあ…
これが  仮定法   です
If I had time, I would go shopping with you.(時間があれば、あなたと一緒に買い物に行くのに)
⇒ 時間がない「現実」と 行きたい「願望」 との距離感
If it were sunny today, we could play baseball outside.(晴れてたら、外で野球出来るのに)
⇒ 晴れていない「現実」と 外で野球が「出来る可能性」 との距離感
I wish I had more money. (もっとたくさんお金を持ってればなあ)
⇒ あまりお金を持っていない「現実」 と 持っている「理想」 との距離感

「過去形」の呪縛を解き放て

英語の過去形が表すのは「距離を置く」という概念

時間 ・ 心理  ・    現実と願望

初期の段階で習い日本語でもなじみのある
「過去に起こったこと」を表すのが過去形 という概念
その思い込みをいったん頭からアンインストールして
距離感」をコアイメージとして
仮定法にのぞんでもらえたらと思います

「過去形」を見たら「距離感」をイメージ! です

 

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『仮定法』の理解をさまたげる「過去形」という言葉の呪縛

 

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